教団よりお知らせ

教会員への緊急メッセージ「今、心がけたい3つのこと」

                                                                                                                                      セブンスデー・アドベンチスト教団総理 島田真澄

 

 関東は桜の季節になりました。しかし、今年はなんとなく心が晴れません。世界中が新型コロナウイルスによって、不安と混乱の中に陥っています。私たちの期待に反して、このコロナの問題は長期化の様子を呈しています。世界が変化しそうな、そんな気配です。今のあたりまえが、あたりまえでなくなる世界が、このコロナの問題のあとに、やってくるような気がいたします。明日の新しい世界の変化をイメージしながら、今日、私たちはクリスチャンとしてなすべきことをしっかりとなしていきたいと思います。疫病、伝染病、感染症、これはキリストの終末預言の一つです。この徴(しるし)が現れたならば、「神の国が近いと知りなさい」とキリストは言われました。しかしその警告のあとで、キリストはこのようなメッセージを残してくださいました。

 

「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。」(ヨハネによる福音書14章27節)「これらのことをあなたがたに話したのは、わたしにあって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」。(ヨハネによる福音書16章33節)

 

キリストはこの世とは全く違う平安を、私たちに与えようとしてくださっています。すでにこの世の困難、この世の問題、この世の悩み、すべてに勝ってくださっています。その勝利の平安をキリストは、今日、わたしたちに与えようとしてくださっています。この世、サタンに支配されたこの世にすでにキリストは勝っていると宣言されました。十字架において、人類の根源の問題である罪にキリストは完全に勝利されました。そしてそれ以前、受肉において、神が人となることにおいて、インマヌエル(神我らとともにいます)、神は人間を、この世に生きる人間を、罪の世界に生きる人間を、罪に染まった人間を決して見捨てない、見放さない、そう宣言してくださいました。

 

今日も、愛の神が、力の神が、私たちと共にいてくださいます。そしてこの人類救済の計画は、人類が作られる前にたてられました。人を神のかたちとして造った時に、この罪に陥る可能性があることを十分知った上で、神は救済の計画を立てられました。自己犠牲の愛によって、人を救い出すという計画です。すでにその計画が立てられた時から、神はサタンに、そしてこの罪の世界に勝利されています。

この愛の神、平和の神、平安の神と、今日私たち一人ひとりがしっかりとつながりたいと思います。聖書を読み続けてください。そして祈り続けてください。この神をどうかもうひとたび心のうちにしっかりと招き入れていただきたいと思います。

 

二つ目、本当に大切にしていただきたいと思うのは、今、教会の兄弟姉妹を助け合い、愛し合っていただきたいということです。孤独の中に、礼拝に集うことのできない兄弟姉妹がいます。特に高齢の信徒の方々のために祈り、そして電話をかけてください。手紙を送ってください。決して私たちは、あなたのことを忘れていないと、その愛を伝えていただきたいと思います。そして、共に神を信じる、その幸せを分かち合っていただきたいと思います。

 

三つ目、この神の愛を受けて、私自身平安をいただくだけでなく、兄弟姉妹との愛を分かち合うだけでなく、周りに住む、まだキリストを知らない神を知らない隣人に、愛を向けたいと思います。その方々のために祈ってください。声をかけてください。そして教団はこのような、ウイルスに勝つ免疫性の高い体を作るためのトラクトを作りました。「カラダの取説」。教団のホームページからこれをダウンロードして、印刷して近所に配ることができます。どうかこのようなものを活用してください。

 

そして、隣人に対する愛を、どうかこの季節、表していただきたいと心から願います。水曜日に東京都知事は、東京都民に対して、この週末、できるだけ外出を避けましょうとの宣言をされました。安息日、今週の礼拝、集会、是非自粛していただきたいと思います。そのことを教団として強くお願い致します。最終的には教会の判断だと思いますが、しかしこのような時に本当に私たちが良き市民としての役割も果たしていきたいと思います。これからさまざまな、わたしたちの予想を超えるような出来事が次から次へと襲ってくると思います。その時私たちはしっかりと神とつながりながら、そしてみ言葉に立ちながら一つ一つ対処していきたいと思います。教会員の皆さんの上に神様の豊かな祝福がありますように。平安がありますように。そして守りがありますように祈っています。(2020年3月26日)