4月4日礼拝原稿

聖書朗読:ローマ書7:1―6

導 入

聖なる安息日を迎えて、愛する皆様と共に神に賛美と祈りを持って神に

礼拝を捧げるこの特権を感謝致します。

4月一ヶ月は通常の礼拝という形ではなく、ユーチューブを通してのライ

ブ配信による礼拝となります。今、各家でユーチューブに入り、大阪セン

ター教会の礼拝に参加しておられる一人一人を心より歓迎し、感謝しま

す。

序 論

今朝、私はローマ書の講解説教に戻り、ローマ書7章のみ言葉から「律

法とキリスト」という題で聖なる安息日に皆様と恵みを分かち合いたいと

願っています。

皆様の上に、豊かな神の恵みと祝福を祈ります。

本 論

パウロはローマ書7章を書き始めた時、一つの強い言葉を問いかけて

います。

兄弟たちよ!知らないのですか?

それは、律法に関する知識を問う話でありました。

ローマ書 7:1 それとも、兄弟たちよ。あなたがたは知らないのか。わたし

は律法を知っている人々に語るのであるが、律法は人をその生きている

期間だけ支配するものである。

パウロは一般的な律法の原則について説明しています。律法には正し

い基準を示してそれに従わせようと支配する力がありますが、その律法

の力を受けるのは全て生きている人のみです。

死人までにはその力は及びません。律法は死人を責めることも、迫害す

ることも、何かに従わせようと強制することも一切できないのです。

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支配するという言葉があります。

ローマ書6:14 なぜなら、あなたがたは律法の下にあるのではなく、恵

みの下にあるので、罪に支配されることはないからである。

パウロにとって、律法の下にあることは、罪に支配されることと同じ意味

を持っていました。なぜなら、律法はただ絶対正しい基準を示すもので

あって、罪の支配や罪による有罪の刑罰そのものを取り除くことができ

ないからです。律法はいつも罪人に完全な服従や従順さを要求します

が、罪人はそれを行うだけの力がありません。しかし、恵みは律法が成

し得ないことを可能にさせます。恵みは罪の刑罰を取り除くだけではな

く、罪そのものから解放されるように力を与えてくださるのです。

パウロはローマ書7章で、罪と罪人が持っている肉の弱さを強調しなが

ら、律法は罪人を完全に救うことができないことを話しています。

ヨハネによる福音書1章17節には、1:17 律法はモーセをとおして与えら

れ、めぐみとまこととは、イエス・キリストをとおしてきたのである。

律法はモーセを通して、恵みとまことはイエス・キリストを通して来たと書

かれています。

私たちが律法とキリストのことを正しく理解することが私たちの信仰を変

え、私たちの世界観を変え、私たちの永遠の運命を変えるほど重要なこ

とであることがわかります。

ローマ書7:2

すなわち、夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって彼につな

がれている。しかし、夫が死ねば、夫の律法から解放される。

パウロは律法とキリストの関係を「結婚」という話を用いてさらにわかり

やすく説明しています。

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結婚について少し話しますが、これは今から5年前に調べたもので、男

女4000人に聞いたものです。

なぜ、若者は結婚したがらないのか?

若者が結婚しない理由

「若者の結婚観・子育て観などに関する調査」が発表され、「結婚できな

い」人が多い理由は「経済面」である反面、「結婚しない」一番大きな理

由は「一人が楽だから」であることが分かった。

本調査は国立青少年教育振興機構が行なったもので、11月1日に発

表された。対象は全国の20代・30代の男女4000人で、インターネット

を使って2015年12月に行われた。

結婚しないメリット

1. 自分だけのために時間を使える

2. 自分の生活費だけを稼げば良いという安心感

3. お金を好きなことに使える

4. 両親にいつでも親孝行できる

5. 何も縛られずに恋愛ができる

結婚しない人生を選ぶデメリット

1. 老後を一人で生きなければならない

2. 病気になった時に看病してくれる人がいない

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3. 困ったことがあっても、自分一人で解決しなければならない

4. 生活が苦しくなった時に支えてくれる人がいない

5. 親に孫の顔を見せられない

結婚しない男性の心理&理由

1. 収入的に不安がある

2. 結婚へのメリットが感じられない

3. 自分のことを一番大切にしたい

4. 一家を支えるという責任を負いたくない

結婚しない女性の心理&理由

1. 子育てが大変

2. 彼氏との今の関係に満足して、結婚に興味がない

3. もしもの時に旦那を支える自信がない

4. 仕事をしていたい

結婚した女は結婚した相手である夫(Husband)の下に置かれます。夫

の支配を受けるようになります。つまり、結婚という律法によって繋げら

れます。ある人は、それを結婚という鎖によって拘束されていると言いま

す。それは、結婚する前と全然違う人生を意味します。自分の思いとお

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りにはできないのです。何するにしても自分の主人である夫の許しが必

要です。夫が生きている間は、律法によって彼につながれている。

律法によって繋がれているとは、自由のないことを意味します。その夫

は無慈悲な人間で、冷たい人間で、いつも完璧なことを要求し、一度も

暖かい言葉をかけてもらえないとするならば、この女は幸せなのでしょう

か。夫が言うとおりにやればそれは当然なことで、少しでも違うことをす

れば、厳しく責められ、叩かれることになれば、そのような結婚生活は耐

えられないものだと思います。

その時、女が考えるのは、どうすれば夫から離れることができるかでは

ないでしょうか?

夫から解放される三つの方法があります。

一つは、夫が死んでくれること

二つ目は、夫と離婚すること

三つ目、自分が死ぬこと

皆さんだったら、何番が一番良いと思われますか?

夫が死んでくれるのを毎日願い祈る。そして、その日まで待つか、

弁護士を立てて、法的な手順を踏んで夫と別れるか

あるいは、自分が死ぬことを選ぶか

ここで一番避けたいのは、自分が死ぬことですよね。

しかし、聖書は、私たちが一番避けたいと思う「自分が死ぬこと」のみが

唯一夫である律法から解放される道だと話しています。

なぜなら、律法という夫は、自ら死んでくれません。

そして、自分が生きている限り、律法という夫は離婚届に印鑑を押してく

れないのです。

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一番も2番目もダメでしたら、残されているものは3番しかありません。

自分が死ぬことです。自分が死ぬことによって律法の夫から解放され、

その鎖から解き放たれるのです。

律法に死ぬことは罪に死ぬことの意味と同じです。

では、どうやって自分に死ぬことができるのでしょうか?決して自殺のこ

とではありません。文字とおりに自分の命が絶つことではありません。

ローマ書6章で自分を死なせることが書かれています。それはバプテス

マです。

ローマ書6:1−4

6:1 では、わたしたちは、なんと言おうか。恵みが増し加わるために、罪

にとどまるべきであろうか。 6:2 断じてそうではない。罪に対して死んだ

わたしたちが、どうして、なお、その中に生きておれるだろうか。 6:3 それ

とも、あなたがたは知らないのか。キリスト・イエスにあずかるバプテスマ

を受けたわたしたちは、彼の死にあずかるバプテスマを受けたのであ

る。 6:4 すなわち、わたしたちは、その死にあずかるバプテスマによっ

て、彼と共に葬られたのである。それは、キリストが父の栄光によって、

死人の中からよみがえらされたように、わたしたちもまた、新しいいのち

に生きるためである。

ローマ7:3であるから、夫の生存中に他の男に行けば、その女は淫婦

と呼ばれるが、もし夫が死ねば、その律法から解かれるので、他の男に

行っても、淫婦とはならない。

バプテスマを受けるとは、自分を死なせることです。厳しい夫である律法

は古い自分を水の中に埋葬した自分に対して何の支配も、何の力もで

きません。

その律法から解かれるので(口)、この律法から自由なので(新)

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他の男に行っても

他の男は誰のことでしょうか?キリストです。

キリストを通して恵みとまことが来ます。2番目に迎えた夫は、最初の夫

である律法とは全然違います。優しいです。責められません。広い心を

持って包み込んでくれます。過去の心の傷を癒してくれます。自分のこと

を最高に愛してくださいます。ハンサムです。良い香りを放ちます。声も

優しくずっと聴きたいと思います。

夫に愛されると、夫が喜ばれることを進んで、喜んでやりたいと願いま

す。

前の夫と暮らしていた時は、1 秒が1年のように感じられましたが、今の

夫であるキリストと一緒に過ごす時は、1年がまるで1秒のように楽しく

時間がすぎ去ります。

ローマ7:4

わたしの兄弟たちよ。このように、あなたがたも、キリストのからだをとお

して、律法に対して死んだのである。それは、あなたがたが他の人、す

なわち、死人の中からよみがえられたかたのものとなり、こうして、わた

したちが神のために実を結ぶに至るためなのである。

前の夫と暮らしていた時は、いつもイライラしていた。いつも心が不安定

であった。いつも緊張していた。いつも責められる気持ちであった。いつ

も死にたいと思っていた。いつも怒りがあった。自分が世界で一番不幸

な女だと思っていた。いつも、苦しかった。楽しくなかった。笑ったことが

ない。夫の気に入れようと思って、いつも良い人間であるふりをしてい

た。

新しい夫であるキリストと生活した時、

ガラテヤの信徒への手紙5:22

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御霊の実は、愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、 5:23 柔和、自

制であって、これらを否定する律法はない。 5:24 キリスト・イエスに属す

る者は、自分の肉を、その情と欲と共に十字架につけてしまったのであ

る。

ローマ7:5、6

7:5 というのは、わたしたちが肉にあった時には、律法による罪の欲情

が、死のために実を結ばせようとして、わたしたちの肢体のうちに働いて

いた。 7:6 しかし今は、わたしたちをつないでいたものに対して死んだの

で、わたしたちは律法から解放され、その結果、古い文字によってでは

なく、新しい霊によって仕えているのである。

ヨハネによる福音書ヤコブの井戸でのイエス様に出会った、サマリアの

キリストはサマリア人である女にご自分をメシアとして伝え、彼女の心の

渇きに生ける水を与え、癒してあげました。

その後、彼女は、イエス様に水を汲んであげることさえ、忘れ、喜びに満

たされ、村に走って帰り、村人に主イエス・キリストを救い主として伝えま

した。

あなたは、どの夫を迎え、仕えることを決心されますか?律法という夫で

はなく、キリストであるイエスをあなたの夫として迎え入れ、共に生きるこ

とを祈ります。

瞑想の言葉

この世の泉で渇きを癒そうとする者は、飲んでもすぐにまたかわくだけで

ある。どこでも人々は満足していない。彼らは魂の必要を満たすものを

求めている。その足りないところを満たすことのできるおかたはひとりし

かない。世の必要、「万国の願うところのもの」はキリストである。キリス

トだけがお与えになれる神の恵みこそ、魂をきよめ、清新にし、活気づ

ける生ける水である。(EG ホワイト、各時代の希望から抜粋、p。221)

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最高な人生ではないでしょうか?

皆様も夫であるキリストとそのような幸せなクリスチャン人生を送ってい

るのでしょうか?

結 論

使徒ヨハネの弟子として知られているポリュカルポスがキリストに対する

硬い信仰のゆえに殉教されましたが、その時の様子が残されています。

ポリュカルポスが前に進むと、地方総督があなたがポリュカルポスであ

るかと尋ね、私がそうですと答えた。総督はポリュカルポスにキリストを

否定することを話し、「今、ガイサルを神として誓いなさい。そうすれば助

けてあげよと」言いました。

総督はもう一度、ポリュカルポスに「キリストに侮辱の言葉をかけなさい」

と求めました。ポリュカルポスは、次のように答えました。

私は86年間キリストのしもべとして生きて来ました。

86年の間、キリストは一度も間違ったことをしていません。それなのに、

どうして私が私を救ってくださった王を冒涜することができるでしょうか?

総督は、もう一度「ガイサルの名によって誓いなさい」としました。

ポリュカルポスは「私はクリスチャンです」

今、皆様がキリスト教の教理を学ぶことを願うならば、時間を定めて私

に聞いてください」と答えました。

総督は怒りに燃え、話しました。あなたが私のいうとおりにしないと、

私はあなたを火で焼いて殺すしかない。

「あなたは少しばかり私を焼いて殺す火で私を脅かしますが、

あなたは悪人のために備えられた、裁きと永遠の刑罰の火を知らない

のです。今、あなたが願っていることをしなさい。

ローマ書 8:38 わたしは確信する。死も生も、天使も支配者も、現在のも

のも将来のものも、力あるものも、 8:39 高いものも深いものも、その他

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どんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスにおける神の愛から、

わたしたちを引き離すことはできないのである。

皆様のキリストに対する信仰が弱くなるのではなく、困難な時こそ、ます

ます燃え上がることができるように主の聖なる御名を持って祈ります。

 

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柳先生4月4日礼拝「二人の夫(律法とキリスト)」
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